2021年冬カタログ掲載ナパ・カベルネの特徴を持ちながら日本的な料理のフィネスと調和―― 力強さと優雅さを兼ね備える意欲作#11710 [日本限定リリース] マッケンジー=ミューラー カベルネ・ソーヴィニヨン 2017McKenzie-Mueller Cabernet Sauvignon Limited Release for Japan 2017このたびナパ・ヴァレーのプレミアム・ブティック生産者マッケンジー=ミューラー・ヴィンヤーズ&ワイナリー(Mckenzie-Mueller Vineyards and Winery)とヴィレッジ・セラーズの共同で日本の食文化、嗜好を念頭に仕上げた、新たなナパ・カベルネがリリースされることになりました。これは、創設者夫妻の娘で現在はマッケンジー=ミューラーのCEOを務めるサマンサ・ミューラーが2016年初来日した際、日本での食体験に感激、強いインスピレーションを受け、日本の気候風土のもとで日本的な料理とも調和するナパのカベルネを造れないだろうか、という私たちのかねてからの要望と呼応して生まれたものです。「ナパ・ジャズ」などで親しまれるマッケンジー=ミューラーは、「一滴のワイン、1本のブドウ樹にもあきれるほどの愛情で手作業にこだわる」ファミリー経営。18haの畑から造られる自社ブランドのワインは、例年わずか1500-2500ダース。80年代にはモンダヴィの元でエノロジストを務めた父親ボブと娘サマンサが、2017年原酒ストックのブレンディングを何度も重ね、自社の豊富な高品質カベルネ・ソーヴィニヨンからマッケンジー=ミューラーらしさを失わず、優雅さとストラクチャーを兼ね備えたワインを完成させました。一括契約により実現した価格も大変魅力的です。ぜひお試しください。日本限定カベルネ・ソーヴィニヨンについてサマンサに聞きましたQ: 通常のマッケンジー=ミューラー・カベルネ・ソーヴィニヨンとの違いは?―― カベルネ・ソーヴィニヨンが多めで、カベルネ・フランにメルロをごく少量ブレンドしています。果実が前に出ていますが、新樽を少し多めに使用しているため、もう少しオークのニュアンスが感じられると思います。ナパらしい力強さだけでなく、和食に合わせるためのエレガンスを持ちあわせていることがとても大切です。良質な酸、リッチな口当たり、しっかりしたストラクチャー、高い熟成のポテンシャルを備えています。醸造過程で人的な介入を極力避け、濾過せずに瓶詰めするというマッケンジー=ミューラーの醸造方針を守りながら造れたことにとても満足しています。Q: スタイルの違いはどこから生まれる?―― 畑の違いです。カベルネは、畑の区画に合わせ、毎年、ロットに分け仕込みます。畑の場所によりカベルネのクローンや台木も異なるので、多様性に富んでいます。そのような違いは、収穫時のブドウの成熟具合、風味のプロフィールの違いにつながります。ロットによっては土っぽくさが強く出たり、果実味が前面に出たりします。Q: マッケンジー=ミューラーの赤が樽熟成36ヶ月と長い理由は?―― 長年ナパ・ヴァレーでワインを造ってきたので、ワインは急いでリリースしなくとも、熟成期間を引き伸ばす余裕があります。それはワインメーカーにとって、リスクにもなりますが、濾過せずにワインを造る場合、時間をかけることでワインの色調、風味、アロマがより安定します。またワインの沈殿物が樽の底に沈むまで時間がかかるので、樽熟成期間を延ばすことで、無濾過でもかなり透明なワインになります。またオークがよりしっかり溶け込むことで、見逃されたかもしれない素晴らしい深みのある味わいが出ます。つまり長期の樽熟成は自分たちが最高のワインを造るやり方なのです。Q: 2017年はどんな年でした?―― 2017年ヴィンテージは、私たちが栽培しているボルドー品種、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、プティ・ヴェルドにとって、とても素晴らしいシーズンでした。果実自体に味わいの深さと色調の深みがあり、樽に入れる前に、すでに豊潤さが見てとれました。Q: このワイン、また ナパ・ジャズ のラベルにも見受けられる音楽との関連は?―― 私たちの生活には常に音楽がありました。ボブはロックンロール黄金時代育ちで、その時代のレコード・コレクションを今も持っています。私たち子供は常に音楽に触れて育ちましたし、ごく最近家族の一員となった私の夫マックス・ボニックは、ナパ・ヴァレーのプロのジャズ・ミュージシャンです!#11710[日本限定リリース] マッケンジー=ミューラー カベルネ・ソーヴィニヨン 2017McKenzie-Mueller Cabernet Sauvignon Limited Release for Japan 2017希望小売価格: ¥5,800産地:カリフォルニア州ナパ・ヴァレー品種:カベルネ・ソーヴィニヨン81.2%/カベルネ・フラン18%/メルロ0.8%畑 : ロス・カネーロスとオーク・ノルのロバート・ミューラー・ヴィンヤーズ 樹齢25年以上収穫:2017年10月3,5,6日(手摘み)熟成:フレンチオーク樽100%(新樽・旧樽併用)で約36ヶ月瓶詰:2020年7月31日(ノンフィルター)Alc.: 15.1%生産量:351ダース◆ 試飲コメントをいただきました ◆いい意味でナパらしくない。エレガントでとてもよくできていると思います。(東京都渋谷区 ステーキハウス ソムリエ)酸がしっかりあり、きれいな赤紫の果実のまとまりがシルキー。まだタンニンが少し溶け込んでいない感があり、1-2年寝かせたら、もっとすごいワインになると思う。セラーで熟成させるなら、やや高めの温度で保管すれば、少し熟成が進み、早い段階でいい飲み頃を迎えるのでは。 (兵庫県神戸市 フレンチレストラン ソムリエ)2020年春に行われた生産者インタビュー「元モンダヴィ醸造ディレクターが興した家族経営ワイナリー、未来を見据えて」(『ワインカタログ 2020年 春』掲載 ) もぜひ併せてご覧ください。Bob & Samantha Mueller